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織物とお茶

「野田双子織(のだふたこおり)伝承活動展」(会期は3/6~3/22)を見に、
入間市博物館ALITへ。

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入間市博物館ALITへは、西武池袋線入間市駅から、
三井アウトレットパーク入間経由のバスで30分くらい。
河岸段丘の端っこに立っているので、眺めもバツグン。
右の写真、遠くに見える平らな山みたいなのが狭山丘陵、とか、
周辺の地形がよくわかって、おもしろかったです。

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で、野田双子織というのは、江戸末期から明治の中頃にかけて、
入間の野田で盛んに織られていた綿織物。
たて、よこ共に2本糸で織り上げられていて、
綿なのに絹のような光沢と手触りがあるのが特長、だそうです。
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川越の商人が江戸に運んで売って人気を博し、
一世を風靡したそうですが、時代の流れと共に衰退。
今は、制作技術を後世に伝えるため、
入間市博物館ボランティア会の一員である「野田双子織研究会」の方々が、
伝承活動をしているんだそうです。

会場に展示されているのは、
双子織ができるまでの手順や、織っている途中の手織り機、
会員の方々が織った野田双子織の布、キモノ、小物などなど。
双子織のハギレや小物なども売られていて、あれこれ欲しくなって困りました(^^;。
(上の写真は、会場で買った野田双子織のティッシュケース300円と
ブックカバー800円)

asahi.com マイタウン埼玉 「入間の研究会が活動展・野田双子織 次代に」
Web埼玉 「綿ながら絹のよう 復活30年で企画展 入間市発祥 野田双子織」

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私がこの織物のことを知ったのは、
川越唐桟(かわごえとうざん)という木綿の着物をつくったときに、
お店の人から「川越唐桟のルーツは入間」と聞いたのがきっかけ。
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(↑川越唐桟のキモノ)

ちょっと調べてみたところ、
「唐桟」というのは、室町時代から南蛮船などで輸入されていた
東南アジア産の縞木綿のこと。
当時の日本では紡げない極細の糸を使った薄くしなやかな唐桟は、
庶民にとっては高嶺の花だったが、横浜で輸入綿糸を見つけた川越の絹問屋が、
川越でも「唐桟」を織ろうと、現在の入間市野田の織り元に織らせたのが、
川越唐桟の始まり、だそう。
(川越唐桟=野田双子織になるのかな?
いや、でも、私のキモノの川越唐桟は単糸織だし・・・。うーーん、よくわからん(^^;)

江戸らしい縞柄の川越唐桟は、気軽に着られるお手頃さがいいカンジなんですが、
着物を着る人は少なくなってるし、この先どうなっていくのか・・。
時代の流れとはいえ、なんだかいろいろと残念ですね。

呉服笠間
川越にある呉服屋さん。
川越唐桟やウールなど、普段キモノが充実してます。

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入間市博物館ALITは、常設展示もなかなかの充実ぶり。
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入間市で出土した土器や瓦(思っていたよりたくさんあってビックリ)とか、
養蚕や織物の道具とか、国登録有形民俗文化財の狭山茶の生産用具とか、
世界のお茶の紹介とか、200円でかなり楽しめるのでオススメです。
(行く前に入間市の地形と歴史をざっくりとでも勉強しておくと尚良し)

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ランチは、博物館併設のレストラン 「茶屋町 一煎」で。
お料理6品にごはんとおみそ汁がついた「彩6鉢」は840円。
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お茶入りポテトサラダ、お茶入りコロッケ、お茶入り山かけ、と
お茶を使ったお料理があれこれいただけて、楽しゅうございました。
(茶碗蒸しにもお茶が振りかけられてた(@_@))

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