お城見学
お城といっても、西洋のではなくて、戦国の、
しかも建物は残っていない城跡、ですが(^^;、
所沢市にある「滝の城(たきのじょう)跡」で行われた
第1次発掘調査現地説明会に行ってきました~。
所沢市の東部、柳瀬川と東川の合流点にある「滝の城」は、
室町時代に山内上杉氏の家臣・大石氏が築いたとされるもので、
後に、北条氏照の本城・滝山城の支城となったが、
豊臣秀吉の小田原攻めの際、浅野長政の攻撃を受けて落城したのだそう。
建物は全く残っていないけど、空堀などの遺構はかなりしっかり残っているこの城跡は、これから数年、発掘調査をしたあと、保存整備される予定だそうです。
今回の説明会は、発掘の途中経過と、城跡の遺構の解説で、
埋蔵文化財調査センターの方の解説を聞きつつ、城跡をぐるりとひとまわり。
わかりやすい&発掘調査のわくわく感が伝わってくるような説明で、
とても楽しゅうございました(^^)。
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最寄りのバス停は、そのものずばり「城」!
(っていうか、このあたりの地名自体が「所沢市城」なんですね(@_@))
西武線・所沢駅から志木駅南口行きのバスに乗って約20分です。
滝の城跡入り口。
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現在は「ニの郭」を調査中ということで、発掘現場はこんな感じ。
(全体の写真を撮るのを忘れた(^^;)
右の写真は、トレンチされた箇所。
青いテープで示されているのが、もともとの地形、
赤いテープで示されているのが、城を築く時に盛り土された部分、だそう。
確かに土の色が違います(@_@)。
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本郭跡に建っている城山神社。
落城後は愛宕神社という神社が祀られていたんだけど、
明治41年に村内の神社を合祀した際に、
城跡の名をとって「城山神社」としたのだそう。
本郭から南東方面(清瀬方面)の眺め。
崖になっているので、見晴らしバツグン。
スカイツリーが見えることもあるんだとか。
地元では、初日の出スポットとしても、メジャーな場所らしいです。
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三の郭跡。
北条氏は、普段はこのお城には住んでいなかったんだけど、
在城の時は、この三の郭で、家臣と共に茶の湯を楽しんだと言われていて、
茶飲み郭とも呼ばれているそう。
来年は、ここも発掘調査をするそうです。わくわく。
三の郭から、中堀(遊歩道になってます)を見下ろしたところ。
高低差は6mくらい?
でもって、中堀におりたところ。
右側のこんもりした場所が三の郭。
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「血の出る松」の跡。
この場所には、傷をつけると赤色の樹液が出る大きな黒松があって、
落城した際に討ち死にした城兵の血ではないかと言われていたそう。
◇asahi.comマイタウン埼玉 納涼スポット 所沢・血の出る松/弓持つ城兵・火柱・・・目撃情報も
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「城」のバス停近くには、めっちゃ素朴なおだんごやさん(野村商店)があったので、
1本買ってみたり。
1本100円の焼きだんごは、もちもちのおだんごに、きりっとした醤油味が効いていて、
お城散策のお供にもぐ~
あ、焼きだんごは、「埼玉ご当地B級グルメ王決定戦」に出場しちゃうくらいの
所沢名物なんですって。
(他に名物は無いのかと思わなくもないが)
◇ちょこたび埼玉 埼玉ご当地B級グルメ王決定戦 所沢焼だんご(所沢市)
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城跡&遺構に興味を持ったのは、この本がきっかけだったり。
◆城あるきのすすめ 春風亭昇太(著) 小学館
落語家さんだけあって、語り口は明るく楽しく、時にプッと笑ってしまうところも。
歌舞伎俳優・坂東三津五郎さんとの対談も、マニアックさ加減がぐ~です。
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