大人の遠足 2014長月
滋賀県東近江市にある老舗料理店「納屋孫(なやまご)」さん主催の「大人の遠足」へ。
近江の文化財を解説付きで見学した後、お酒とおいしいものをいただくという企画で、今回のテーマは「長月」。
参加費は、料理・拝観料、酒代込みで8000円でした。
◇納屋孫
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JR大津駅前に集合して、まずは、栗東市にある金勝寺(こんしょうじ)へ。
金勝山(こんぜやま)の山中にある、天台宗のお寺。
天平5(733)年に、平城京の鬼門を守るために、東大寺の初代別当であった良弁(ろうべん)僧正が開基したと伝えられているそうです。
仁王門にいらっしゃる仁王さま。
ぎょろっとした目と、筋肉隆々で力漲る身体。迫力あります。
二月堂にいらっしゃるのは、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)さま。
ヒノキの一刀彫りで、像高は4m超だそう。
頭髪を逆立て、唇を噛んで、睨んではいるけれど、
胸の前で組まれた手や、指先の表情は、なんとなく女性を感じさせるような
仏像は、本尊の釈迦如来坐像、虚空蔵菩薩半跏像、毘沙門天立像、地蔵菩薩像など、国の重要文化財に指定された仏像がいっぱい。
そうそう、毘沙門天立像は、がっしり体型なのに、顔が小さくて、なんだか速水もこみちクンのようでした(^^;
金勝寺は、「天文18(1549)年の大火で、諸堂悉く消失」したということで、
現在の本堂は、慶長14(1599)年頃に造られた仮堂なんだとか(@_@)
パンフレットにも、「現在の本堂(仮堂)には…」とか書かれていたけど、
400年も♪「仮」のままの~♪って、どうなの?(笑)
境内の高台には、大講堂跡。
どんな建物が建っていたのかなあ。
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金勝山(こんぜやま)の展望台駐車場から、近江を一望。
夜景スポットとしても、有名だそうですよ。
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お次は、野洲市にある福林寺跡へ。
福林寺の遺跡は、遺構の大半が野洲中学校の敷地になっていて、発掘調査が部分的にしか行われていないので、詳しいことはよくわかっていないそうですが、文献では、天武天皇の時代に、鎮護国家を祈念して建てられた寺院とされているそうです。
周辺には、室町時代頃のものという磨崖仏がごろごろ。
この磨崖仏さん達、大正時代より前には、大阪方面の富豪の庭に持ち去られるということもあったそうで、切り取ろうとしたノミの痕が残っているものも
持ち去られた磨崖仏さんは、今、どうしているんでしょうねえ。
返してもらったものとか、今の所在がはっきりしてるものとかはないのかなあ。
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…と、いろんなタイプの仏さまと対面した後は、納屋孫さんで、お食事
今回は「長物食べて長寿長命祈願」ってことで、
うなぎとハモに、琵琶湖の幸ビワマスと、秋の味覚いちじくと松茸♪
うなぎは、「新子」と呼ばれる、養殖期間が一年未満のものだそう。
白焼きも、うな重も、関西風(蒸さない)なので、脂ノリノリで、外はカリッと、中はふっくら柔らか。
とてもとてもおいしゅうございました。
お酒も、長寿長命にちなんだ銘ということで、
高島市・上原酒造の「不老泉」とか、東近江市・喜多酒造(ブランド名が「喜楽長」)の「権座(ごんざ)」とか。
「権座」というのは、琵琶湖の内湖である西の湖にある、舟でしか行けない湖上の田んぼで、この権座というお酒は、そこで育てられた酒米「滋賀渡船6号」を使って作られたものだそう。
しっかりした味で、華やかさもあって、おいしくて飲みやすかったです。
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帰りに立ち寄った五個荘観光センターでは、
赤こんにゃくなどの近江名物や、地元産の野菜に混じって、
「ポポ」という果物が売られていたので、買ってみたり。
お値段は、3コで100円。
「黄色くなったら、皮をむいて食べて」ということで、1週間後にお味見、
バナナのような、メロンのような、下記のような、アケビのような、アボカドのような不思議なお味。
さらっとした甘みで、なかなかおいしゅうございましたよ。
こんにちは。
素敵な遠足だったんですね。
神社仏閣はなんだか荘厳な雰囲気に圧倒されますね。
彫り物もそうですが,杉などの巨木がすごいオーラを放っています。
雰囲気は大好きです。でもなかなか行かないです。
またまたおいしそうなお料理ですね。
お酒も...最近飲み過ぎなので今晩からしばらく断つつもりです...できるか?
投稿: あぶ | 2014.09.21 12:23
あぶさん>料理とお酒を楽しみに申し込んだ遠足です(笑)。
神社仏閣は、清冽な雰囲気に、心洗われる感じがいいですよね。
でも、巨木のオーラなどは、山の中の方が強力なのではないですか?
お酒断ちは…健闘をお祈りしますw
投稿: CHIKI | 2014.09.21 15:46