文楽 夏休み名作劇場
夏休み文楽特別公演の第2部を見に行ってきました。
演目は、「薫樹累物語(めいぼくかさねものがたり)」の豆腐屋の段、埴生村の段、土橋の段と
「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」の古市油屋の段、奥庭十人斬りの段。
観覧料は5400円。
午後2時開演で、終演は午後6時過ぎという長丁場
(といっても、文楽公演としては短い方らしいけど)。
まだまだ初心者なので、「話がわかんなくなったから寝ちゃったー」というのを防ぐべく、
プログラム650円を購入して、イヤホンガイド650円も利用です
イヤホンガイドは、ストーリーや、演者や人形、その他の豆知識を、
浄瑠璃を邪魔しない絶妙のタイミングで説明してくれるので、
とてもわかりやすくて、よかったです。おすすめ。
あと、字幕が出るようになったので、床本を見なくても、何を言ってるかわかるのは、便利でした。
(関西ネイティブじゃないので、関西イントネーションの浄瑠璃のヒアリングは、難易度が高いのよ(^^;)
*-*
「薫樹累物語」は、
好きな人と夫婦になれた豆腐屋の末娘・累(かさね)だけど、
夫になった人は、主君のために、累の姉・高尾を殺した敵だった。
そんな累に姉・高尾の亡霊が乗り移り、夫との気持ちもすれ違って…というお話。
悲しい最期を迎えてしまう累ちゃんだけど、積極的で、けなげで、とても可愛らしかったです。
現代なら、「私と仕事、どっちが大事なの!?」的なお話になるのかしらん(いや、違うか)。
(パンフレットより。姉の亡霊のせいで、顔が醜くなってしまった累ちゃん。
この後、もっとコワイ顔になります。
そうそう、累といえば、怪談「累ヶ淵」が有名だけど、この累ちゃんは、あの累ちゃんとは別人です)
「伊勢音頭恋寝刃」は、
主君のために銘刀青江下坂の折紙(おりかみ=鑑定書)を探し求める福岡貢(ふくおかみつぎ)が、
手にした銘刀に魅入られたかのように、行き会う人達を次々と殺めていく…というお話。
寛政5(1796)年に、実際にあった事件を脚色したものだそうですが、
次々に人を殺めていく場面は、凄惨というよりは、アクションスゲーといった印象。
ダイナミックな場面転換に、クスッと笑えるような演出、衝撃的ハッピーエンド(笑)の幕切れ、
どういう気持ちで見ればいいのか、かなり迷いながらの観劇でした
って、ワタシ的には、かなり楽しかったですが。
*-*
売店では、文楽劇場のマスコットキャラクター?「床やんず」の手ぬぐい1100円も購入。
浄瑠璃の犬本ケン大夫と、三味線の猫澤デン右衛門。
かわいいけど、猫が三味線弾きって…いいのか?(笑)
収益金は、NPO文楽座の運営費や文楽普及活動に使われるそうです。
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観劇前のお昼ごはんは、黒門市場で。
アジア系の観光客がいっぱいで、更に店員さんもアジア系の人が多かったりして、
ここはどこ?状態になってましたが(^^;
いただいたのはローストビーフ丼990円。
ローストビーフ丼と味噌汁に、漬物と冷奴付。
やわらかいお肉たっぷりで、おいしゅうございました。
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