4月文楽公演
文楽の4月公演第2部を見に国立文楽劇場へ。
第1部は六代豊竹呂太夫襲名披露公演ということで、劇場の正面には色とりどりの襲名幟がたてられていたりも。
第2部の演目は「楠昔噺(くすのきむかしばなし)」の碪拍子(きぬたびょうし)の段、徳太夫住家(とくだゆうすみか)の段と、
「曽根崎心中」の生玉社前(いくたましゃぜん)の段、天満屋の段、天神森(てんじんのもり)の段。
「楠昔噺」は、「祖父は山へ芝刈りに 祖母は川へ洗濯に」というサブタイトル?がついているので、
ほのぼののんびりの昔話系ストーリーと思っていたら、なかなかどうして。
子連れ同士の再婚ながら、お互いを思いやって仲むつまじい老夫婦が、
連れ子が敵味方に分かれてしまったことによって悲しい末路を迎えてしまうというお話で、
「爺、婆」ではなく「祖父、祖母」と表記されている意味がわかるセリフでは涙腺崩壊でございました。
「曽根崎心中」は、有名な話ですが、見るのは初めて。
お初の動きが愛らしく美しく、心中に向かう天神森の段は、心がぎゅーっと痛くなりました。
でも、今回の二つの演目なら、私は楠昔噺の方が好みかも
*-*
1階ロビーには浄瑠璃人形の「くいだおれ太郎」さん。
本家のくいだおれ人形は、創業者が人形浄瑠璃をもとに考案し、
淡路島・洲本市由良町出身の文楽人形師、藤本由良亀氏が製作したものだったそう。
隅っこの方にいるから、今まで全然気づきませんでしたよ
◇なんば経済新聞 2008年06月07日 くいだおれ太郎が浄瑠璃人形に
*-*-*--*-*-*
観劇前の腹ごしらえは、文楽劇場の東横にあるおこのお店で。
九州の 「津田屋流 豊前裏打会」に属するうどん屋さんだそうです。
北九州や福岡は、うどんも名物なんですね。知らなかった。
いただいたのは、「ごぼう天ぶっかけ(冷)」720円と「かしわめしのおにぎり」150円。
うどんの上には、「鏡よ鏡…」なーんて言いたくなっちゃうような大きなごぼう天と、
大根おろしとおろししょうがとネギ、刻み海苔が乗っています。
甘くてサクサクのごぼう天と、艶やかで滑らかで喉越しの良いうどんに、
しょうがと海苔がいいアクセントになって、めちゃめちゃ美味。
おにぎりも、鶏の旨味じんわりで、大満足のごはんになりました。
これから文楽観劇の時の食事は、ここにしようっと
« 人形浄瑠璃とうずしおを見に淡路島へ | トップページ | 喫茶ガボール »
コメント