第12回堺ツーデーマーチ2日目
第12回堺ツーデーマーチ1日目からのつづき
2日目は紀州街道コース20kmをチョイス。
9:00 スタート
手を振って見送ってくれたのは、堺市長さんと堺観光コンシェルジュの酒井菫さん。
さかいさん、堺の観光コンシェルジュにピッタリの名字ですね
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土居川沿いにてくてく。
直角に曲がったりする変わった流れの川だなあと思ったら、
土居川は、戦国時代に町を守るために掘った濠(ほり)を始まりとする川なんだそう。
雨の時以外には流れ込む水がほとんど無く、海水が川に入っている「感潮河川(かんちょうかせん)」なので、
海の潮の干満によって川が流れる向きも変わるんだそうです(@_@)
土居川の名前の由来は、川に「土居」という土の堤防を築いたことからと言われているそう。
京都の「お土居」と同じようなものかしら?
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9:30 南宗寺(なんしゅうじ)
戦国武将の三好長慶が父・元長の菩提を弔うために建立した臨済宗大徳寺派の寺院。
もとは現在の宿院あたりに建てられていたけれど、1615年の大坂夏の陣で焼失。
後に沢庵和尚らが現在の場所に再建したのだそう。
境内にある甘露門(山門)や仏殿は、国指定の重要文化財。
甘露門は、1647年に造営されたもので、禅宗様式と和様式の折衷。
仏殿は、1652年に建立されたもので、府下では唯一の「禅宗建築の技法を用いた仏殿建築」だそう。
今回は拝観しなかったけど、
境内には、千利休の供養塔や、徳川家康の墓(!)などもあるそうです(@_@)
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9:55 仁徳天皇陵古墳(拝所)
5世紀中頃の築造と推定される日本最大の前方後円墳。
最近の教科書では「仁徳天皇陵」ではなく「大仙古墳」と記述されているものも多いみたいですね。
拝所から見た古墳は、この向きのようです。
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10:00 大仙公園(チェックポイント・給水所)
公園内には古墳があちこちに。
ベンチが置かれた憩いの広場っぽいのは、
仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)の陪塚と考えられる「竜佐山(たつさやま)古墳」。
公園の南入口にあるツツジ咲く築山は、「七観音(しちかんのん)古墳」。
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石津川沿いにてくてく歩いて、JR津久野駅で阪和線をくぐります。
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堺市総合医療センターには、大きなゾウのモニュメントが。
これは鍛金彫刻家・安藤泉氏が作成したアフリカゾウの親子で、タイトルは「どろんこ坊や」。
実物大に作られているそうです。
こんなモニュメントがあったら、病院に行く時の気分も少し軽くなりそう。
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家原寺町のだんじり庫の横を通り、家原大池公園(えばらおおいけこうえん)に入ります。
11:05 家原大池公園(チェックポイント・給水所)
家原大池公園は、ため池に水上デッキが設けられた親水公園。
バスクリンを入れたような緑色の水の中には、鯉がうじゃうじゃ
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11:30 大鳥大社(おおとりたいしゃ)
伊勢国で薨去した日本武尊(やまとたけるのみこと)の魂が白鳥となって最後に留まった地に、
社を建ててお祀りしたのが起こりと伝わる神社。
10月の美波比社(摂社)の例祭では、だんじりの宮入りが行われるそう。
この日は、だんじり庫の扉が開けられていて、だんじりもちょっとだけ見えました
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汽車の絵が描かれた標識の先は、特急ラピートが走る南海本線。
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阪堺電車の浜寺駅を横目に見つつ、浜寺公園へ。
浜寺公園は、明治6(1873)年に造られた日本最古の公園のひとつで、
「名松100選」にも選ばれた美しい松林があります。
園内に建つこの碑に刻まれているのは、この地を訪れた大久保利通が
松林を伐採して開墾しようとしていた堺県の県令(知事)に即吟で示した和歌。
音にきく 高師の浜のはま松も 世のあだ波は のがれざりけり
この歌によって県令は伐採を中止し、浜寺公園が造られたのだそう。
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12:00 チェックポイント・給水所
公園内にはバーベキューができるエリアもあって、
チェックポイント周辺には肉を焼くいい香りがぷんぷんと。
いい香りをおかずにして(笑)、持参のポップライスとナッツ、ギョニソで軽くお昼ごはん。
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明治の頃には、公園内に別荘が建っていたそうで、
園内には、別荘を火災から護るために設置されたアメリカROCK社製の消火栓が残っていたりも。
浜寺公園が米軍キャンプとなった時も、
米軍家族住宅を火災から護るために、そのまま活用されていたそう。
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紀州街道をてくてく。
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石津川(いしづがわ)にかかる太陽橋付近は、
南北朝時代、「堺浦(さかいうら)の戦い」と呼ばれる激戦が繰り広げられた場所だそう。
そして、南朝軍は、ここで全員討ち死にを遂げたのだとか。
橋の南詰めにあるのは、江戸時代に建てられた供養塔と、昭和12年に建てられた供養塔と供養碑。
保存会の方からは、説明書をいただき、説明もしてもらいました。
日本史に疎いので、人物についてあまりピンとこなかったけど、
数えで21歳の時に討ち死にした南朝軍の総大将・北畠顕家は、
武将としての才覚を発揮する一方、舞にも長け、
凜凜しくあでやかな姿から「花将軍」とも呼ばれていたという
歴女ウケしそうなイケメン武将
南北朝時代について、もっといろいろ知りたくなりましたよ。
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12:30 石津太(いわつた)神社と「五色の石」。
石津太神社は、蛭子の命(恵比寿様)を祀る神社で、
五色の石は、蛭子の命が石津の浜に流れ着いた時に固く手に握っていた五色の宝石(神社のご神体)を埋めてある場所と言われているそう。
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紀州街道から大阪府道34号沿いにてくてく。
このあたり、直線で見どころも無く、精神的にちょいツライ道でありました
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13:15 ゴール\(^O^)/
いただいたオールフリーで乾杯~。
GPSのログはこんな感じ↓
コースマップの距離は19.7km、IVVの認定距離は20kmでした。
参加人数は、1日目が1,312人、2日目が1,172人の、のべ2,484人だったそう。
事前申し込みのみで先着300名限定だった和菓子コース(5kmと7km)は、定員までいかなかったんですね。
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本日2度目のお昼ごはん(笑)は、さかい利晶の杜の近くにある「プノンペン」というお店で、
プノンペンそば やきぶた乗せ(1,100円+400円)を。
前日のゴール後に、和泉在住の歩友さんにオススメされ、
その異色さに、これは絶対行かなくては!と思いました(笑)。
メニューにあるのは「プノンペン」と「プノンペンそば」と「やきぶた」だけ。
「プノンペン」は、セロリ、トマト、ばら肉、杓子菜が入ったニンニク風味のピリ辛スープで、
「プノンペンそば」は、そこに中華麺が入ったモノ。
シャキシャキした食感の杓子菜とセロリがたっぷり入ったスープは、
とうがらしのほどよい辛みとトマトの風味が加わって、どこかパスタのアラビアータソースのような趣。
たっぷりの野菜に、柔らかくジューシーなやきぶたで、元気回復のおいしさでした。
「そば」じゃなくて「ライス」を合わせてもおいしそう。
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食後には、またまた「かん袋」に行き、氷くるみ餅をダブル(720円)で。
ダブルでもするっと食べられちゃうおいしさ。
これで堺に思い残すことはありません!…と言いたいところだけど、
ゼッケン提示で入館料が無料になる施設をいくつも取りこぼしてたし、
「セトウツミ」のロケ地も見忘れたし、寄り道し損ねたお店もあるし…なので、
また行くから待ってて、堺!(笑)
そして、今回お世話になった方々、ありがとうございました
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あ、そうそう、「セトウツミ」というのは、昨年映画化もされた別冊少年チャンピオン連載の少年マンガ。
関西の男子高校生、瀬戸と内海が、放課後に河原で会話しているだけのお話ですが、
おなりおもしろいです。そして、たまに、心に染みます。
ふたりが会話する場所は、堺市のザビエル公園前、
ふたりが通っている高校は、堺にある大阪府立泉陽高校がモデルになっていて、
映画のロケも、そこで行われたそうです。
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