天王寺七坂巡り2017
「七夕のゆうべ in 四天王寺」の併催イベント「天王寺七坂巡り2017」に参加してきました。
「大阪中心部にある屈指の歴史スポット 世界でも珍しい寺町にある七坂(七つの坂)を
てんのうじ観光ボランティアガイドと一緒に散策&ウオーキングしてみませんか?」というイベントで、
参加費は1,500円。
コースは、一般向けのAコース、欲張り・健脚向けのBコース、
子ども連れや車いすでも参加可能なCコースの3つ。
私はAコースに参加しました。
集合場所は、「いくたまさん」こと生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)。
ボランティアガイドさん+参加者7人で1つのグループになってスタートです。
国土の神霊とされる生島大神・足島大神を祀る神社で、大阪城築城の時に現在の場所に移されたのだそう。
鳥居は、サントリーの創業者・鳥井信治郎の名が。
鳥井氏が昭和32(1957)年11月に奉納したものだそうです。
境内には、大阪城鬼門の守護神として鎮祭された城方向(きたむき)八幡宮や、
淀君が崇敬したとされる鴫野神社(しぎのじんじゃ)、近松門左衛門を祀る浄瑠璃神社など、
たくさんの社がありました。
帽子とマント姿の彼は、オダサクこと織田作之助。宮沢賢治ではありません(笑)。
彼の書いた「木の都」には、この界隈のことが描かれているそう。
青空文庫でも読めるようですね。便利な時代です。
生國魂神社の北側には、天王寺七坂のひとつ「真言坂」。
周辺に真言宗の生玉6ヶ寺があったことから、「真言坂」と呼ばれるようになったそう。
七坂のうち、唯一南北に通っている坂だそうです。
生魂山 齢延寺(れいえんじ)
境内には藤沢一族のお墓があったりも。
源聖寺坂
銀山寺(ぎんざんじ)
もとは「大福寺」と称していたが、豊臣秀吉が中国の金山寺に劣らぬとして「銀山寺」に改名したというお寺。
建物には千成瓢箪の印や、豊臣の家紋がついていたりも。
鐘も撞かせてもらいましたが、鐘って撞く人によって音色が変わるんですね。
江戸時代の人形浄瑠璃作者・竹田出雲や
「川柳番傘」の創立者・岸本水府のお墓があるという青蓮寺(せいれんじ)。
尼寺の月江寺(げっこうじ)は、境内も女性らしいたおやかな雰囲気。
塀の模様が特徴的な吉祥寺(きっしょうじ)は、大阪における赤穂藩浅野家の菩提寺だそう。
境内には、大石内蔵助や四十七義士の像と、
切腹御免となった寺坂吉右衛門が寺に依頼して建てたという四十六義士の冥福を祈る碑とお墓がありました。
太平寺(たいへいじ)は、十三参りで親しまれているお寺だそう。
境内にある北山不動は、貧しい者からは診療代を取らなかったという
江戸時代の著名な医師・北山寿安(きたやまじゅあん ?~1701)が即身成仏した場所だそう。
口縄坂(くちなわざか)
坂の下から眺めた時の道の起伏が、くちなわ(蛇)に似ていることから、口縄坂と呼ばれているそう。
坂の上には、織田作之助の「木の都」の一節が書かれた文学碑、
坂の途中には、大阪府立夕陽丘高等女学校跡の碑もありました。
藤原家隆塚は、新古今和歌集の選者のひとりだった藤原家隆(ふじわらいえたか)が、
「契りあれば難波の里に宿り着て 波の入日を拝みつるかな」の和歌を詠み、
正座合掌してこの世を去ったといわれる場所で、夕陽丘の地名の由来となっているそう。
近くには、伊達家・陸奥家の墓所跡も。
シルエットが格好いい塔は愛染堂(あいぜんどう)の多宝塔。
愛染堂は、聖徳太子が建立した四天王寺四院(敬田院、施薬院、療病院、悲田院)のひとつ施薬院の跡だそう。
現在の多宝塔は、文禄3(1594)年に豊臣秀吉が再建したもので、国の重要文化財。
境内には映画化もされた小説「愛染かつら」のモデルとなった縁結びの霊木「愛染かつら」もありました。
「愛染かつら」の作者・川口松太郎氏は、この近くに住んでいたんだそうです。
聖徳太子ゆかりのお寺ということで、とびだし坊や?も聖徳太子さんでしたよ
愛染坂
坂の途中には、かつて大坂を代表する料亭「浮瀬亭(うかむせてい)」があったそう。
清水坂から滝道を通って清水寺へ
正式名称は、有栖山清光院清水寺(ありすざんせいこういん きよみずでら)。
四天王寺の支院になるそうです。
境内にある「玉出の滝」は、大阪市内唯一の天然の滝だそう。
といっても、京都清水寺の音羽の滝を模した造りになっているので、
「天然の滝」と聞いてイメージしていたものとはかなり違ってましたが、清々しく雰囲気がある場所でした。
清水の舞台もあって、通天閣やあべのハルカスが見えました。
そして、天王寺でゴール。
GPSのログはこんな感じでした↓
ゴールでは、おみやげとして、
天王寺七坂ご利益いっぱい歴史も満載スタンプラリー用紙、
四天王寺布袋堂のミニ絵馬、愛染堂の御淨米、天王寺観光歴史検定問題集、
パイン飴、塩飴、七夕のゆうべ第10回記念特製ライター、舞昆のこうはらの記念品をいただきました。
七夕短冊ももらったので、願い事を書いて笹に結びましたよ
「七夕のゆうべ」では、3万球のLEDライトの天の川が美しい「笹トンネル」や、
ライトアップされた五重の塔、石舞台での奉納LIVE、仁王門前での七夕コンサートなどなど、
幻想的な雰囲気とお祭り気分が味わえて楽しかったです。
初めて巡った天王寺七坂でしたが、
大阪には、お笑いや串カツだけじゃない、こんなステキな場所があったんですねえ。
知らなかった大阪を知ることができる、とても楽しいイベントでした。
来年もあったら、今度はよくばり健脚Bコースに参加してみたいな。
ガイドさん、スタッフさん、一緒の班になった方々、どうもありがとうございました~。
ゴール後の一杯は、一緒に歩いた方に案内してもらったお店で。
◆旬菜と海鮮 スタンド森田屋
のれんには「立呑処」と書かれてるけど、ちゃんと椅子がありました(笑)。
隣の席の人とも和気藹々、おいしく楽しく飲めました♪
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