2日連続で文楽♪

今日は、第1部の
「蘆屋道満大内鑑 (あしやどうまんおおうちかがみ)」
葛の葉子別れの段
信田森二人奴の段
「桂川連理柵 (かつらがわれんりのしがらみ)」
六角堂の段
帯屋の段
道行朧の桂川
を見てきました。
蘆屋道満大内鑑は、阿倍野の里に隠れ住む阿部保名と、白狐・葛の葉の話。
阿部保名と葛の葉に生まれたのが、陰陽師・安倍晴明という伝説があるそうです。
葛の葉の狐詞(きつねことば)や、一瞬でふわふわの白狐に変化する様子、
葛の葉の子(後の晴明)の可愛らしさにぐっときました。
「桂川連理柵」は、40代の帯屋の主人・長右衛門と、14歳の娘・お半の、
ふとした過ちから始まる悲恋のものがたり。
(っていうか、長右衛門は、お半の若さゆえの一途さや、継母と義兄弟の陰謀?に巻き込まれて、
死ぬしかなくなっちゃったかわいそうな人って感じもするけど)
長右衛門の妻・お絹が、かなりがんばったのに、どうしようもなかったのがツライ…。
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そうそう、今回は、初めて右側座席に座ってみました。

出語り床が、ホントにすぐ近く!
太夫さんの声や三味線の音の深みがよーくわかりました。
三味線や太夫三と人形を、視線を動かさずに見ることができるので、
義太夫節に浸りつつ、全体を俯瞰して見たい時は、この席もいいかも。
お弁当もゆったり食べられそうだし(笑)。
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終演後は、中之島に移動。
中央公会堂前の栴檀の木橋は、
昨日見た「女殺油地獄」で、主人公の与兵衛が凶器の刀を投げ捨てたところ。

このあたり、江戸時代は、どんなかんじだったのかなーと思いをめくらせながら、しばし。
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軽めの夕食は、中之島図書館内にあるカフェ「スモーブローキッチン」で。

いただいたのは、スモーブロー「流れ星」1,500円+サラダ&本日のスープセット600円。

スモーブローというのは、北欧郷土料理のオープンサンド。
写真だとフライとサラダの盛り合わせみたいに見えるけど、ちゃんと下にはパンが置かれています。
といっても、さすがに手に持って食べるのは難しいので、いただく時はナイフとフォークで。
「流れ星」に載っているのは、シャークフライ&ソテー、海老、、キャビア、ホワイトアスパラなどなど。
野菜多めでヘルシー。シャーク(サメ)も、クセの無い白身魚って感じで、おいしかったです。
◇スモーブローキッチンナカノシマ
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食事のあとは、講座「重要文化財 中之島図書館から 文楽のすゝめ」へ。
主催は公益社団法人大阪府建築士会で、参加費は1,500円。
◇公益社団法人 大阪府建築士会

豊竹咲寿太夫氏の文楽解説と、竹本織太夫氏、鶴沢清志郎氏による義太夫体験教室。

(出演者さんの撮影、SNS等へのアップ可とのことでした。ありがたい
)
咲寿太夫さんの、タブレットやバーチャルキャラクターを使った、おもしろくわかりやすい解説で、
文楽についてのあれこれや、演目のあらすじなどを知ったところで、
竹本織太夫氏、鶴沢清志郎氏の義太夫と三味線の解説と体験教室。
体験するのは、「桂川連理柵」の道行朧の桂川。
舞台で見た現役の太夫さん&三味線に合わせて、義太夫節を語れるなんて、なんという贅沢。
私は、人形への興味から文楽を見始めるようになったので、
義太夫は、馴染みもないし、聴いてもなかなか覚えられないし…と、
なんとなく聞き流していましたが(←失礼)、実際に体験してみて、がぜん興味が湧きました。
江戸時代には、庶民の娯楽で、語れる人も多かったという義太夫節。
まずはCDでも聞いて、一節くらい語れるようになりたいなーと思いました。
咲寿太夫さんは、ブログやツイッター、Instagramなどでも積極的に情報発信されているようですね。
若い文楽ファンも、もっともっと増えますように。
◇さきじゅびより【文楽 太夫 豊竹咲寿大夫 オフィシャルブログ】
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帰り際に見た中之島図書館。紫のライトが、なんか怪しげ(笑)。
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